2025年2月28日金曜日

スーパーカブ90(HA02)ボアアップ組み込みとフロント周りのリフレッシュ

 カブ90のフロント周りのリフレッシュです


サスとブッシュの交換とかですね

今回は、サスも交換していきます

ブッシュは、プレスで優しく抜いて入れておきます

油っけは無くなっていて錆も…

これで、タイヤの偏摩耗が無くなれば良いのですが…

運ばれてきたときのダメージは、深刻かな…
















マフラー交換しようとしたら、スタッドボルトが折れたので~

オーナーさんと相談して、ボアアップキット(ヘッド含む)購入となりました

選んだのは、シフトアップの105㏄のやつです

カムシャフトは純正をそのまま使用します。

ヘッド周りのカバー5つも純正流用なので、ガラスビーズブラストで綺麗にします

↓処理前と処理後














ブラスト処理した後は、エアブローしてから超音波洗浄機で洗います
超音波洗浄機の底には意外にそこそこの量のガラスビーズが落ちてます
かなりしつこくエアブローするのですが…
小さい方の超音波洗浄機でぎゅうぎゅうでした~















よくある作業なので、途中経過の画像は省いて出来上がりです













最後に、点検と試走させていただいて納車となりました


太ったトルクを楽しんでください!



ありがとうございました!!


2025年2月21日金曜日

ブレンボ(Brembo) ブレーキキャリパーガンコート塗装

 車用ですが、ご依頼いただいたキャリパーのガンコート塗装

まずは出来上がりの画像をどうぞ~












キャリパー本体は、ガンメタルグレー、ステッカー、サテンクリアーの仕上げ

ブリーダープラグとパッドを抑えるステー用のボルト(?)は、サテンブラック仕上げ


持ち込んでいただいたキャリパーをサンドブラスト用マスキングします

ブラスト処理して良い部分とダメな部分があります

ダメな部分は3Dプリンターでボルトを印刷してねじ込んでから処理します

普段なら適当なボルトをねじ込んだり、シリコンプラグをねじ込んだりするのですが、

このキャリパーは、ブレンボなのですよ…

ブレンボは、M10×P1.0というサイズなので、適当なボルトがありませんでした…

めずらしいサイズという事もあって、ホームセンターにはないし、シリコンプラグを入れるにも深さが無く浅いのですよ…

ならば、3Dプリンターで印刷の方が、楽で早いと判断しました

マウントボルト部分は、マスキングの手間もなくなりますしね~

樹脂ネジの強度ならキャリパー側のネジ山を痛める心配もありません













↓ブラスト処理後

樹脂ネジって便利です








この後に中性洗剤を使って水洗い、エアブローして窯で焼いて水分を飛ばします

焼きあがるまでに、塗装用の樹脂ネジを印刷しておきます










一層目のガンメタルグレーを塗って、焼いていきます










マスキングテープで処理するのよりずっと簡単です








ブリーダープラグとかの部分は、塗りやすくする為に、樹脂ネジの形状を変更

六角形の頭が邪魔でしたし、長すぎました…











ステッカーは、車用という事もあり依頼主様に貼っていただきました

グリーンレーザーを使うって!

こだわりが半端ないっす!








この後、脱脂作業、クリアー塗装、焼き上げて完成です








ステッカーも持ち込みだったのですが、耐熱、耐溶剤性能があって良かった~





ありがとうございました!!




2025年2月13日木曜日

SDR200(2TV)用 カーボンヘッドライトケース製作

 昨年末に依頼されていてやっと完成させることができました

とりあえず、完成品がこれ










純正?のヘッドライトケースから型を取って製作させていただきました

型に3Kの綾織カーボンクロスを張り込んでから、真空ポンプを利用して成型しました

真空バキューム製法であれば、余分な樹脂を製品に加えることなく成型できます

オーダーを受けたときには、軽量化は期待できないと伝えていたのですが、そこそこの軽量化になりました










上の作業で外側の成型は完了しますが、ヘッドライトケースとして成立させるには内側も何とかしなければいけません

ステーと連結される部分2か所、ヘッドライトリムを固定する部分3カ所が残ってます

その部分は、純正のヘッドライトケースを3Dスキャナーで読み込んで3Dプリンターで印刷してエポキシ接着剤にてくっつけます

↓画像が、3Dプリンターで出力した部分(他の画像は撮ってなかった)

ここの部分は、スキャナーで読み込んだ部分から接着面積を稼ぐために3DCADで加工してあります

今回、印刷するのに使用した素材ですが、ASAフィラメントは、ABS樹脂の弱点と言ってもよい耐候性に優れている素材となります。もちろんですが、ABS樹脂がもつ耐衝撃性と強度、耐熱性や耐薬品性もあります。














印刷したパーツを足付けしてエポキシ接着剤でくっつけます










硬化したことを確認して、組み立ててみます

ピッタリです










では、最後に重量の比較をしていきます

カーボンヘッドライトケースが、140.1g

純正?ヘッドライトケースが、196.2g

56.1gですが軽量化になりましたね。

測っておいてなんですが、軽量化は置いといて~

やはり自分専用のワンオフパーツ製作というのは、何とも言えない高揚感が…









すでに発送済みで、オーナー様の元へ無事に届いたとのご連絡と喜びの声を頂けました

喜んでいただけた事は、私自身のモチベーションにもなるので、とても嬉しいです

オーナー様にもこのパーツを着けてのイベント参加等の楽しい目標もあるみたいで!


また、何かあればお声がけいただければ幸いです



ありがとうございました!


お土産もおいしかったです!









ありがとさんさぁ~~!!