2024年6月22日土曜日

CBR1100XXスーパーブラックバードのキャブレターオーバーホール

 かなり希少なのかな…

最初にブラックバードでキャブレターと聞いた時は、

ハイハイ!な~んて言いながら、ちょっと考えて~

『 へ? 』…『 インジェクションじゃなかったっけ? 』って感じでした

良く調べると、逆車の最初の車体はキャブみたい

キャブレター車は、エンジン番号がSC35E~のようです


そして、次に考えることは部品は手に入るのかと…

まぁ、頑張って情報を探すしかないんですけども~


・お預かりさせていただいた時の症状としては、オーバーフローしているみたい

・今までに、知人と一緒にDIYにて整備したことあり

・セルモーターは、回らない

・異常に排気ガスが、ガソリンくさい


オーナー様から伝えられた上記内容から容易に想像ができるのですが…

各所にガソリン溜まってるよね~

ガソリンタンクはもちろんすっからかんでしたしね

そして、どっかからチロチロと漏れ出てるかもね~


エンジンオイルは、ドレンボルトから7~8Lのシャバシャバオイルが出てきました

マフラーからは、2Lくらいのシャバシャバオイルが

シリンダーの中からは、よくわからんです

作業中は、オイルと混ざったガソリン臭が凄過ぎて写真撮れませんでした


ガソリンタンクを外して、エアクリーナー見てみます











キャブレター側は、ビチャビチャです

ちょこっと覗いて見てみるとですね

スターターバルブ(チョークバルブ)は、1,3番にガソリン漏れを確認できます

2,4番は乾いてますが…













スロットルワイヤーは、エアクリーナーボックスで潰しちゃってましたね











キャブレターを外してみると、インテークマニホールドが見えます

ガソリンが溜まってるのわかるかな?


湿気ってます

ガソリンがチャプチャプしてます










この時点で、キャブレター号機も確認できたので、必要部品を確認していきます

海外サイトをゴソゴソして探します

パーツリストを探し当てて、品番からメーカー在庫を確認するのですが

バルブスターターが、廃盤でした…

その部品が無いと困るので、CMSというUSのメーカー?のサイトを確認しますが…

現実的ではない値段でした…


そこで、岸田精密工業株式会社(KEYSTER)さんに問い合わせてみます

なんと!製作していただけるとの事!

マジっすか~! 本当に助かります!

現物を送って、暫し待つ!



届きました~

ホンダ純正部品番号は、16046-MZ2-E00:バルブセットスターターです

KEYSTERさんでは、まだ商品化はされないのかな?

気になる方は、問い合わせてみてください

CBR900RRファイヤーブレードも共通部品のようですね












なんとなく寸法を測ってみましたが、ピシャリでしたね


キャブレタークリーナーと重曹ブラストで綺麗にして組み立てていきます

きったないです














普通です

この年式のキャブレターが、普通に見えるという事の素晴らしさ!最高でしょ!

フロートバルブは、サイズが変わるほどいじくりまわした跡がありましたね










ガソリンにヒタヒタになっていたプラグです

ワッシャーがつぶれていませんね

締め付けが緩かったために、ガソリンが遡上してきてますね

スレッドコンパウンドを塗って新品に交換しときます











インテークマニホールドや他パーツもできるだけ交換して組み立てていきます

ほぼ30年前のバイクですから、できることはやっといた方が良いでしょう











あとは、同調調整ですね




車両の維持メンテナンスは大変かもしれませんが、そこは協力させていただきます

オーナー様は、車両の変化に対して敏感でいてあげてください

何か変だなと感じたら、お気軽にご相談ください


ありがとうございました!!

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