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2026年8月2日日曜日

ZZR1100(ZXT10D) アッパーカウルのウインカー取り付け部分修理 3Dプリンター活用

 ZZR1100のウインカー取り付け部分の爪やらの修理です


修理と言っても、3D スキャナー、3D CAD、3Dプリンターを活用して置き換える作業を行います


持ち込まれた外装は、塗装済みの物でとても気を遣う状態…

知人に塗装依頼して、塗りあがったら爪が無くなっていたとの事…


幸いなことに、修理する側の反対側は爪が残っていました


爪の周囲にスキャニングスプレーを塗って読み取ります

塗った部分は、白っぽくなります










スキャナーで読み取った後は、3Dスキャンデータができます














そのままの状態では、全く役に立たないので3DCADで実際に使う為の3Dモデルを作っていきます








前側の爪の部分

黄色っぽい部分が、スキャンデータ側

灰色っぽい部分が、作ったモデリングデータ側











前側の爪は、本体カウルを少し薄くして、3Dプリント品をくっつけます

問題なくウインカーを保持できるようになりました

















オーナーさんに、完成連絡するとウインカー後ろ側も直してほしいとの事…

追加修理です…先に言って欲しかった…
後ろ側はこんな感じでしたが、クリップの強度で固定できていたんですよね









後ろ側も、反対側のスキャンデータを使ってモデリングしていきます

茶色っぽい部分が、スキャンデータ側

灰色っぽい部分が、作ったモデリングデータ側

穴ですが、現物合わせで開けることとしました











灰色の部分をCADソフトで反転(ミラーリング加工)したものを3Dプリンターで印刷します

その後、接着面積を稼ぐ為にテーパー状の穴を開けておきました










その後、カウルに接着と現物合わせの穴を1つあけて確認
















問題なさそうなので、白い部分をサッとブラック塗装してお終いです











オーナーさんに、現物を確認していただいて納品となりました



ありがとうございました!!




2026年5月30日土曜日

アドレスV100 typeS(CE13A) 純正フロントカウル修理  

 アドレスV100のフロントカウル(前側)の修理のご依頼でした


カウルに貼られている3つのステッカーはそのまま残して割れと欠けをなんとかしたい…

上側2つのステッカーは、すでに廃盤となっています

下側に貼られている原付2種を示すステッカーはまだ入手可能でした


割れは、4カ所で表から判断できるサイズで7~12㎝くらい

欠けは、カウル先っちょで2×10㎝程の大きさです













ステッカーが無くても問題ないのなら

割れていない中古カウルを塗りなおして終わりなのですが…


それは絶対に許されないようで…


ガンバりましょう!


で、無い部分は製作して、塗装して~出来上がりです

というか、途中経過の画像はありません…

撮る暇なかったです

樹脂(プラスチック)外装が、ちょっと熱が入るだけで歪んじゃって…

パテの熱でも歪むから… クゥ~









ありがとうございました!!

2026年1月25日日曜日

ABS専用ゲル状接着剤の作り方~

ちょいちょい問い合わせがあったりしていた内容についてです


この記事の物よりも、ピン取り付け部分がグチャグチャに荒れてしまっていてつけられないのですが、何か良い方法はありませんか?というものです


液体だけでは綺麗な面にしか取り付けできない!ということですね


そういう状態の時は、ゲル状の溶着材で対応できると思います

用意するものは、4つです

1、小さいガラスのビン(耐溶剤性能は必要)

2、ABS専用の液体接着剤(もちろんアセトンでも良い)

3、マドラー(耐溶剤性能が必要なので、ステンレスや木製の物)

4、細かく砕いてあるABS素材


1ですが、プラモデル用の塗料用の容器とかピッタリです

2は以前にも紹介していたセメダインのABS用とかで良いです

 タミヤとかのABS専用接着剤とかでも対応可能です

3は100均で売ってる木製のマドラーで十分です

4はABSならなんでも良いです

 バイクのいらない外装でも大丈夫ですが、塗装は剥がした方が良いかな


実際に作ってみますね

今回、用意させていただいたのは以下の画像の物

上の2枚の画像はアマゾンで買えます

ABSの材料は、3Dプリントした時のザポート材になります






























材料が用意出来たら、ビンにABS材を細かくして入れます(自分はめんどくさがりなのでそのまま入れましたが、細かくした方が絶対に良い結果になります)













材料入れたら、ABS専用接着剤をそのまま適量流し入れます
流しいれる量で出来上がる接着剤の粘度(ドロドロ具合)が変えられます(後から継ぎ足してかき混ぜれば柔らかくできますので、お好みでどうぞ~)













しばらく待つと、ゆっくりとABS材が溶けていきます
白く濁ってきてます













そのまま、一晩くらい放っておきます













最後に、マドラーでこねくり回して完成です
液状ではなく、ゲル状のABS専用溶着剤の出来上がりです
溶着面(ピン側とカウル側)に液状の物をポタポタ垂らして溶着しやすくしてから、ゲル状の物をマドラーで置いてくっつけます
使い終わったら、ビンの蓋を開けっぱなしで、有機溶剤成分を揮発させてから保管ですね
また溶着材を使いたいときに有機溶剤を入れてちょっと待っとけば、再使用できます













液材は、有機溶剤が含まれていますので、換気の良い場所で、作業はしてくださいね~
目がシパシパしたり、喉が痛くなったりしないように注意してください


ピンの購入時にお伝えいただければ、少量ですがABS材も一緒に送らせていただきます
購入時に、『 ABS材の同梱希望 』とお伝えください









よろしくおねがいしま~す!!

2025年6月14日土曜日

GPZ900R サイドカウルのピン折れ修理 接着剤補修の手直し編

 GPZ900Rのサイドカウル補修です


以前に当ブログで紹介したのは、純正ピンが折れてしまった場合の補修方法でした

今回は、過去に接着剤補修をして、また折れてしまっているパターンの紹介です

以前のブログと一緒に読んでいただければわかりやすいと思います


送っていただいたカウルです

まずは、箱から出してすぐに塗装面に傷がつかないように養生します








現状を確認します

接着剤は理解できるのですが、なぜこんなにボロボロなのか…よくわからん…










とりあえず、新しいピンをくっつけるために均します

次に、新しいピンをくっつける場所に目印としてケガキ線をいれます

赤ラインの横にうっすら見えますかね?

このケガキ線は、純正であればラインのように膨らんでいるので、必要ありません













そのケガキ線をどこに入れるんだって話ですが、ピン自体を仮固定してもらって入れてください

仮固定の位置ですが、カウル内側とピンとの距離で測ります

仮固定方法はちょっとした両面テープやグルーガンとかでも良いと思います

大体ですが、25~26㎜の距離になります(グロメットで多少の誤差は許容してくれます)








ケガキ線を入れたら

以前紹介したように溶着作業していきます

ケガキ線とピンの柱の位置に気を付けてくっつけます

赤と青のラインのようにね













溶着作業が終わったら完成です

当店にある車体へ仮合わせを行って確認、問題なかったので、返送準備します
作業前に貼った養生シートを新しいものに交換して、元の箱に包んでおしまいです
カウル内側に、残りのピンを貼り付けておきます
2個セットでしか販売していませんので…(すんません…)











もちろんですが、グロメット(92071-056)は絶対に交換してくださいね~!



ありがとうございました!!



接着剤では、接着剤が持つ性能の範囲内でしかピンを保持できません

カウルを着脱するときは、歪んだりもしますし、一般的に強いと言われているような硬い接着剤では剥離の原因になったりもします

この溶着方法であれば、素材同士でくっついているので、少ない面積での溶着で、グニグニしても剥離しなくなります

もし、3Dプリント品のウィークポイントとして、折れてしまってもまた同じように作業して直せます

同じ素材であるABS樹脂で3Dプリントできる環境さえあれば、どちらが良いかはハッキリしてます

接着よりも溶着する方が良いと思いますよ~