2024年7月31日水曜日

XL250S(L250S) オイル漏れ修理と定期メンテ作業

 以前にもご来店いただいていたXL250Sです


ヘッドカバーのカムプラグ?とローカーアームシャフトからのオイル漏れ修理といろいろメンテしていきます


オイル漏れは、もはや定番といえる作業です

大変なのは、ロッカーアームシャフトのピンを抜く作業ですかね

心配なのは、カムシャフトとロッカーアーム当たり面の傷み具合ですね


カムシャフトはこんな感じ

若干しんどい…とはいえ、まだ…


液ガス塗布済
















ロッカーアームはこんな感じ

んんっ…ちょびっと心配…

カムと擦れている部分として考えれば、当たり前のコンディションかな…










今後の対策というか、手立てはオーナー様へは伝えさせていただきましたが、早め早めの対策の方が良い気がします


ロッカーアームのシャフトIN/OUT両側ともにOリング交換

ロッカーアームシャフトのウェーブワッシャー交換

デコンプのオイルシール交換させていただきました

古いの

新しいの

左が古いので右が新しいの

古いの
































少し見にくいですが、結構な消耗具合でなかなかです

もちろん、新プラグにはスレッドコンパウンドを塗布してから組み込んでいます










大曲がりしているクラッチレバーの交換

レバーピボットのボルトは、グリスアップ不足の兆候が…

このまま放置していくと、ホルダー側も摩耗していってガタガタになってしまう恐怖が…











レバーを外したタイミングで、各ワイヤーを清掃してから注油、スムーズに動くようにしていきます

今回は、前後のブレーキワイヤー、スロットルの引き戻し2本、クラッチワイヤー、デコンプワイヤーを作業させていただきました

清掃は、パーツクリーナーと高圧のエアブローで汚れを流しだしていきます

注油は、ワコーズさんのメンテルーブをゆっくりと浸透させていきます






















スロットルワイヤー注油時に気が付いたのですが、

スロットルコーン(グリップ内側のワイヤーを引っかける部品)とハンドルバーの間に、グリスがたっぷりと塗りこまれていました…

そのグリスが、古くなってスロットルがスパッと戻らなくなってしまっていました

古いグリスは、ニチャニチャしだすんですよね~

この部分にグリスを塗りたくる整備士さんは一定数いますよね~

むかし、若い整備士さんがここにグリスを塗っていて、理由を聞いたことがありますが…

『 だって、滑った方が良くないですか? 』でした


      ヽ(∴`┗Д┛´)ノ彡コラーッ!

  


何も塗らんでよろしい…




前後のブレーキシューも交換しておきます

ここは、ベスラのシューをチョイスしました

ベスラ…安心です

前のシュー

後ろのシュー

        
















ここで、予想外!

フロントのアクスルシャフトのネジ山が…

外すときに、錆止め?なんて感じながらの作業だったのですが…

もう、締め付けできる状態ではなかったです

純正の新品は、販売終了…

オーナー様に了承を得て、中古部品を購入させていただきました

下がイケてないネジ山、上がイケてるネジ山















エアクリーナーエレメントも交換させていただきました

エアクリーナーボックス下側の部品が、固定されていなくてポロリんちょと…

在庫のネジを長さ合わせてカットして固定しておきました

エアクリーナーは、触ったらしっとり…もうスポンジでは…















そして、バッテリーが動き回るのを防ぐための円錐形上のゴムも交換です

バッテリーの上側、ケースにはめるだけです

オーナー様が気が付いて、車両入庫時に壊れた方を持ってきていただいていました

気が付いていただいて、ありがとうございます

こういうちょっとした部分て大事っす…
















最後に、洗車させていただいて終わりとなります


年々、暑くなってきている近年、空冷車両には優しくない状況です

そんな時だからこそ、良いエンジンオイルを定期的に交換してあげてください

熱の影響を受けるパーツは、分解時に放熱塗装などの施工という手段も有効かと思います


ではでは!


ありがとうございました!!

2024年7月30日火曜日

トゥデイ(AF67) ドライブベルト切れとか

 リヤタイヤがロックして動かなくなったという事で修理します


駆動系のカバー開けてみます










ドライブベルトが切れちゃってドリブン側に巻き付いちゃっています













あらあら…

そして、クラッチ側です

カスがエグイてぇ~










お疲れプーリーとこんにちはプーリー

ウエイトローラーやスライドピースも一緒に交換しときます

画像はないですが、ドライブフェイスも一緒に交換します













画像にある2本のシャフトに曲がりや振れが発生していないかを確認します

ケース内を洗って、キレイにしときます

ベルト切れの時は、必ずシャフトの曲がりは点検してください

スクーターは、シャフトの端に重たいものがくっついているのでね~











組み立てて完成です










今回、一緒にヘッドライトバルブとエンジンオイル交換をさせていただきました



ありがとうございました!!

2024年7月16日火曜日

TZR250(3XV)オイルシール交換(どこの?)

 TZR250(3XV)のドライブ側のアクスルシャフトのオイルシール交換


ドライブ側のアクスルシャフトって?

わかりにくいですよね

簡単に言うと小さいスプロケットがくっついてる棒ですね

その棒とエンジンの間にあるオイルシールってのを交換します


外装外して、スプロケット











すでに違和感が…


オイル漏れ具合を漏れ箇所を探しながら観ていきます











ムム?もっと上側からもなにか…

一回綺麗にして様子を観察してほしいかも…


違和感あるスプロケット外します

表と裏が逆でしたね

変な削れ方しちゃってました…











んで、オイルシールはこんな










作業部分周辺をキレイにして、オイルシール外します










オイルシールは、グッといれてお終いでもよいのですが…

来客もあって作業中断してしまったので、どうせならと…

3Dプリンターでオイルシールをまっすぐ入れるプッシャーを印刷してその日は帰宅










黙って仕事してくれる良いやつですよ

次の日の朝には印刷完了です










オイルシールを入れたりの作業画像や動画を残したかったのですが、来客が多く何も残せませんでした…すみません。

とはいっても、あっさりと!簡単に!シール取り付けが出来ました!

素晴らしい仕事をしてくれますね!

これなら誰も苦労せずにオイルシールを取り付けることができます


こんな車種専用特殊工具が簡単に短時間で低コストで製作できる…

3Dプリンターって便利だなぁ~

しかも面白いときたもんです


シールを取り付け終わったら、組み戻して完成です


ブレーキフルード交換依頼もあったので、ニギニギと終わらせまして~










ありがとうございました!!


オーナー様は、近いうちにサーキットの走行会に参加されるとの事

走行前、走行後は掃除と点検は必ず行うようにしてください

ボルトやネジは落として走らないように、以前に締めてからさわってないから大丈夫!は危ないですからね

落とすだけなら、アブねぇ~!で済みますが、それで自分や他のライダーさんが、転んじゃったら…怪我とかしたら…最悪最低です


走行前にクリーン&チェック!

走行後にもクリーン&チェックしましょう!


結果、長く楽しく走れますから~