いつも家で、充電器を使って補充電しながら走っていたとの事…
シートを外して、バッテリー単体でチェックしてみると、7.65Vです。
次に灯火系制御電圧をチェックします。
ヘッドライトを外して、青コードと緑コードの間の電圧をチェックすると、11.4Vです。
基準範囲よりも少し低いですが、バッテリー電圧が低い事を考えれば、OKと判断できます。
上記の点検からわかる事は、エンジンからは電気がきちんと発電できているけど、バッテリーには充電できていないとなります(ウインカー、ホーン、ブレーキランプは動かない)。
その場合の点検順序は、以下の順番になります。
1、バッテリーのリーク電流チェック
2、レギュレーターのリーク電流チェック(バッテリーリーク電流が大きい時
3、充電電圧のチェック
4、チャージングコイルのチェック
5、ライティングカットリレーのチェック
6、レギュレーターのチェック
もちろん、点検時はコンディションの良いバッテリーを使います。
バッテリー電圧は、12.73Vです |
1、バッテリーのリーク電流チェック
リーク電流は、0.01mAです |
0.1mA以下ならOKです。
0.1mA以上の人はレギュレーターのチェックもしないとね~
3、充電電圧のチェック
画像はありませんが、エンジンが暖まっている状態で、だいたい5000回転の時の電圧を計測します。
もちろん充電していませんので、バッテリー電圧そのままでした・・・
4、チャージングコイルのチェック
左のサイドカバーを外して、茶色のカプラーを外します。
そのカプラーのエンジン側の白コードと緑コードの端子で、抵抗値を計測します。
コイル抵抗値は、0.6Ωです |
基準値が、0.2~1.0ΩならOKです。
基準値以外なら、チャージングコイル交換です。
5、ライティングカットリレーのチェック
ライティングカットリレーは、リヤフェンダーとエアクリーナーBOXの間にあります。
点検項目は、腐食、緩み、レギュレーターからの入力回路、バッテリー出力回路、メインスイッチ回路、リレーコイルのアース回路、リレー本体の導通点検になります。
点検の為に、リレーを手に取ると…
バッテリー出力の赤/白コードが・・・ |
腐食でボロボロじゃん!
リレー本体を外します
ぐえェ~ |
カプラー側の端子は作り直して、リレー側端子は、磨いて綺麗にします。
結果、点検項目は、全てOKでした(画像は、撮り忘れました)。
この時点で、バッテリー電圧をチェックしたいところですが、レギュレーターとウインカーリレーは、ライティングカットリレーと並んで設置されていますので、レギュレーターとウインカーリレーの端子もボロボロだと思いますので、そちらもチェックします。
6、レギュレーターのチェック
レギュレーターも、フェンダーとエアクリーナーBOXの間にあります。
外してみると・・・
レギュレーター本体側 |
カプラー側 |
カプラー側 |
やっぱりボロボロですね。画像は撮り忘れましたが、ウインカーリレーもボロボロです。
全ての端子を清掃、交換してバッテリーの充電電圧を見てみます。
14.26Vです |
充電電圧が、バッテリー端子間電圧<充電電圧<15.5VならOKです。
基準値以内ですので、OKですね。
ウインカー、ブレーキランプ、ホーンもきちんと動作しています。
修理完了です。
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