GPZ900Rのサイドカウルのピン折れ修理です
↓折れ済のピンとモックアップ品のピン
折れてしまったピン?ダボ?から寸法をみます
測り終わったら、3DCADでデザインしてみます
こんなかな?いやいやこんなだろ?なんて考えながらこっちのデザインにしてみます
デザインはできたので、モックアップ品として3Dプリンターで印刷してみます
使用した樹脂は、PLAという素材になります
この樹脂は耐候性や耐熱性に難があるのですが、印刷難易度が低く、材料代が安い事と印刷速度が速い事にメリットがあります
とりあえず、ちょっと形状の確認をしたいなんて時には便利です
とりあえずですから、中身はスカスカの状態で印刷しました
中身は20%程しか詰まっていません
サイドカバーに両面テープでくっつけてみて形状とフィッティングの確認をします
大丈夫そうなので、サイドカバーと同じ素材のABS樹脂で印刷します
カウルと同じABS樹脂で印刷できることは、とても安心です
ABS樹脂同士なら溶着も簡単です
接着剤を使わずに、素材同士をくっつけられることはとても良いですね
今回は、中身は100%で隙間なく印刷しています
積層方向は斜めになっているので、溶着後でも安心です
白なのは、白が余ってたからです
一応、耐候性を考慮して接着面以外にFRP用の樹脂を塗っておきます
塗らなくても全く問題ないとは思いますが…一応ね
FRP用のポリエステル樹脂が無い人は、最後に缶スプレーでシュッとするのもアリですね
樹脂が硬化したら、サイドカバーの接着面を整えます
そしたら、溶着させる為にアセトンを垂らしてピンを乗っけます
ABS樹脂は、アセトンで溶けるのでピンの周りのアセトンがちょっと白っぽくなっています
このまま、ちょっと放置すれば溶着作業の終了です
溶着作業が完了したら、ピンを持って振り回しても大丈夫なくらいにくっついています
車体に装着するときには、グロメット(ピンの受け側のゴムの部品)の交換をお勧めします
なんで、ピンが折れるのかって考えたら、交換は必須かなぁ~
今回の車体は、部品番号92071-056で、1個220円でした
↓取り付けた画像
ピッタリやぞ~!!
この方法でなら、イロイロな車種のカウル修理が出来そうですね
ご依頼、ご相談お待ちしています