2025年6月1日日曜日

GSX250/400/1100S KATANA用サイドカバー ピン折れ修理 3Dプリンター活用

GSX250S、GSX400S、GSX1100Sのカタナシリーズの部品の修理 

ちょっと調べて驚いたのですが、みんな同じパーツってとこ

何がっていうと、サイドカバーの事

アッパーカウルの下側についてるやつ

下の3番と4番です








折れていない部品からデータを作成します








できたら、印刷します

今回も余っている白色のABS樹脂です

左右がわからなくなりそうなので、「 L 」と「 R 」の文字もデザインします











修理ですが、カウルの残ってる部分から位置合わせ用のケガキ線を入れておきます

普通はケガキ棒なんて無いと思うんで、釘でも切れなくなったカッターでも何でも良いです

赤線の横にあるぐらいの細いので十分かなと思います













そしたら、折れたピンの部分を慣らして、溶剤(アセトン)を垂らします

この時、一緒に新しいピンにも垂らしておくとなお良いです

アセトンは、マニキュア用の除光液として入手もできます

アセトンフリーの除光液もあるようなので要注意です

ABS専用接着剤でも大丈夫かなと思います

下は、スポイトで垂らそうとしたらビュッとしてしまいました









ちょっと待つと溶剤でヌルヌルしてくるので、そのタイミングでカウルの上に置きます

溶剤が少ないかなって感じたら、合い面に流し込むように垂らしても良いかと思います








それを必要カ所やっていけば、修理完了です

今回は、確認も含めて3カ所ともくっつけてみました

自分は不器用だから…なんて方は1つずつ落ち着いて作業していけば大丈夫かなと思います








カウルステーに取り付けてみます

ピンを交換する前の物とも比較してみてください













バッチリです!



今回、私が持っているカウルでは問題ありませんでしたが、カウル自体に個体差があるかもしれません。

この年式の車体だったら個体差があっても「あ~やっぱりね」くらいで、何も驚かないですけどね。

そもそも転倒のダメージがあるようなステーとかだとピッタリこないとかあるかもしれませんしね

まぁ、そんな時は、ステーを固定しているボルト部分を見てみてください

多少は調整できるのではないかと思います

26番と27番でステーは固定されているのですが、26番の穴は長穴っぽくなっています

この部分を上手に使ってください

そして、28番の部品は交換をおススメします

28番は、09320-08018:クッション(8×26×7):143円(税込)/個です









よろしくなぁ~~!!




実は、この部分は3年前くらいにも修理したことがある

この時は、3DCADも3Dプリンターも使い始めの頃だった

2022年の春くらいだったかな~?

これは、素材がPLAというやつで、耐候性、耐熱性を考えると使用するのはかなり気が引けた物だった

でも、この時の自分のプリンターでは今のようにABS樹脂を印刷することはできなかった…

まぁ、これで精一杯でしたね

しかも、加工とカスタムペイント済みだったから簡単に交換にも踏み切れなかった

オーナーさんがSNSで、『 これでは駄目ですね~ すぐに外れますよ 』ってコメントされてるのを見て、歯がゆいっていうのかな、何とも言えない気持ちになった記憶がありますね

まぁ、いまだにガッチリくっついてますけどね

ってか、この時もあまってた緑色の素材で印刷してたんだな~











ガラスクロスで固定してます







2025年5月31日土曜日

車検もやってますよ!ZRX1200R(ZRT20A)車検

 よく聞かれる事ベスト3!

「 車検やってるんですか? 」

やってますよ~!


ってな流れではなかったですが、車検のご依頼を頂きました


全てではないですが、作業の一部を紹介させていただきますね


前後ブレーキキャリパーの清掃、パッド交換、フルード交換とか

パッドは持込み品にて対応です

ブレーキダストを掃除して、シールとピストンを必死に揉みだし作業しときます



















前後ブレーキフルード、クラッチフルードも当然交換していきます












レバー取り付け部分も掃除とグリスアップしときます








チェーンもゴシゴシと掃除してからチェーンルーブ塗っときます








今回、クーラント交換をご希望でしたので、せっかくなら交換しにくいパイプ側のシールとラジエターキャップの交換をおススメさせていただきました

ラジエターホースは後からでも交換できますしね

パイプ側のシールは、ちょっと手間です。

キャブ側はキャブの取外し、エキパイ側は狭いところでの指力が必要になります

エキパイ側は、慣れてない人はマフラー外す方が賢明だと思います

パイプ内側にサビは無くて一安心、外側もほんの一部分だけでしたね

あまりにサビている場合は、ガンコート塗装にて対応するつもりだったので、かなり予算が抑えられました

パイプの差し込み部分のOリングは右側が新品です


















前側のパイプからキャブレター4番側に伸びているホース中間にあるストレーナー

グエェ~~










画像はありませんが、リザーバータンク?も取り外して洗っておきました


クーラント周りを組む前に、ヘッドカバーガスケット交換しておきます

ジワジワと滲んでくる状態でした

よく見るとヒビが結構入ってますね。お疲れさまでした~









ヘッドカバーを外してカムの状態が良く見えますねぃ

ついでにスパークプラグも見ておきます

どう見るかは人ぞれぞれですが、私の見解とオーナー様の使用状況を考慮したうえでのアドバイスはきちんとお伝えさせていただきました
























ヘッドカバーガスケットを交換して、クーラント周りを戻す時におまけメンテ追加
こういう作業が、ついで作業というものになります













ラジエターキャップ新品交換
純正新品は安心度が違いますね~












エアクリーナーが入っていませんでしたね
純正新品を用意したのですが、陸運支局での排ガステスト時にはドッキドキでした…
もちろん問題なかったですよ~













テスターを持っている整備工場にて光軸調整をしていただいて、陸運局に持込み受検となります
排気音量がギリギリでヒヤヒヤしましたが、無事に合格しました。

良かった良かった~


最近は、土・日曜日になると天気が悪くてなかなか楽しみにくいですが、走れるときに走り溜めしといてくださいね~





ありがとうございました!!