2025年6月14日土曜日

GPZ900R サイドカウルのピン折れ修理 接着剤補修の手直し編

 GPZ900Rのサイドカウル補修です


以前に当ブログで紹介したのは、純正ピンが折れてしまった場合の補修方法でした

今回は、過去に接着剤補修をして、また折れてしまっているパターンの紹介です

以前のブログと一緒に読んでいただければわかりやすいと思います


送っていただいたカウルです

まずは、箱から出してすぐに塗装面に傷がつかないように養生します








現状を確認します

接着剤は理解できるのですが、なぜこんなにボロボロなのか…よくわからん…










とりあえず、新しいピンをくっつけるために均します

次に、新しいピンをくっつける場所に目印としてケガキ線をいれます

赤ラインの横にうっすら見えますかね?

このケガキ線は、純正であればラインのように膨らんでいるので、必要ありません













そのケガキ線をどこに入れるんだって話ですが、ピン自体を仮固定してもらって入れてください

仮固定の位置ですが、カウル内側とピンとの距離で測ります

仮固定方法はちょっとした両面テープやグルーガンとかでも良いと思います

大体ですが、25~26㎜の距離になります(グロメットで多少の誤差は許容してくれます)








ケガキ線を入れたら

以前紹介したように溶着作業していきます

ケガキ線とピンの柱の位置に気を付けてくっつけます

赤と青のラインのようにね













溶着作業が終わったら完成です

当店にある車体へ仮合わせを行って確認、問題なかったので、返送準備します
作業前に貼った養生シートを新しいものに交換して、元の箱に包んでおしまいです
カウル内側に、残りのピンを貼り付けておきます
2個セットでしか販売していませんので…(すんません…)











もちろんですが、グロメット(92071-056)は絶対に交換してくださいね~!



ありがとうございました!!



接着剤では、接着剤が持つ性能の範囲内でしかピンを保持できません

カウルを着脱するときは、歪んだりもしますし、一般的に強いと言われているような硬い接着剤では剥離の原因になったりもします

この溶着方法であれば、素材同士でくっついているので、少ない面積での溶着で、グニグニしても剥離しなくなります

もし、3Dプリント品のウィークポイントとして、折れてしまってもまた同じように作業して直せます

同じ素材であるABS樹脂で3Dプリントできる環境さえあれば、どちらが良いかはハッキリしてます

接着よりも溶着する方が良いと思いますよ~

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