CBR1100XXが走行中にエンジンストールするとの事で修理
オーナー様にどんな状況でエンジンストールするのか、ストールする時はどんな風にストールするのかを根掘り葉掘り聞いていくのですが、ハッキリしていることはあまりない感じ…
試乗して症状を確認してみようと頑張ったのですが、なかなか症状が出ない…
まぁ、あるあるですよね~
しつこくイロイロと試していって、やっと症状を1回だけ確認できました
ただ、もう一度というような再現はできず…
ハッキリとわかったこと
・電源が落ちてストールわけではない
・すぐに再始動できる(再始動後は安定しているように感じる)
・ブスブス感を感じながらストールしていくわけではない
上記の事と今までの整備歴を考慮して、一番あやしいのは点火系かな
すぐに再始動できることを考慮すると、IGコイルはまだ完全にダメになってはいないかな…
プラグコード、プラグキャップはどうだろう…
エンジン始動状態で、霧吹きで水をかけてみると#1・#4側で片肺みたいな症状が出ました
なるほど…まぁ、その辺は劣化が進んでいるんでしょうね…
とはいえ、試乗中は、路面も濡れていなかった…車体も濡れていなかった…
少なくとも、自分が試乗中にエンジンストールしたことの直接の要因ではないですね
となると、イグナイターがあやしいとなりますね~
車体は、1997年式のキャブレター車だから、すでに28年経過しています
個人でイグナイターのオーバーホールを行っている方もいますが、イグナイター、IGコイル、プラグコード、プラグキャップまで交換が必要と考えると…
ASウオタニさんとなりますよね~
ダメもとで、サイトを覗いて見ると、SP2フルパワーキットがリリースされているじゃありませんか~すばらしい!
プラグコード、プラグキャップは付属しないようなので、NGKさんのパワーケーブルを一緒に購入
プラグも一緒に交換します
作業中に画像を撮るのを忘れてしまっていたので、ちょっとだけ
この作業中に気が付いたのですが、レギュレーターが対策品になっていませんでした
ヒビもちょろちょろあるので、なる早で交換してくださいね
一緒に、作業依頼いただいたクラッチフルードとブレーキフルード交換も進めていきます
コンビブレーキなので、他車両と比較すると手間がかかります
フルード交換は、1年毎に行っていただくのが安心です
真っ茶色になってからだと遅いです
そして、点検していて気が付いたのですが、負圧コックが、常時燃料垂れ流しになっていたので、その部分の部品を交換します
CBR1100XXスーパーブラックバードでは、部品番号は割り振られていなのですがその部分を購入することができます
ついでに、タンクキャップの白錆をウェットブラストで綺麗にして組みなおしておきます
慎重に分解して、ブラストする部品をザルにいれてブラスト処理後組み立てて直します
給油時に開けたり締めたりが、しゃきっとして気持ちよくなります
白サビがモサモサしているけど、空気穴が塞がってるとか、詰まっているとかは無かったですね
作業完了後、多めに試乗させていただきましたが、エンジンストールの症状はありませんでしたので、オーナー様にも様子をみて頂くようにお伝えして納車させていただきました
ありがとうございました!!
プラグコードとIGコイルをつなぐ部分のコネクター?端子?があるんだけど
説明書をみると、ラジオペンチ等でも可とはなっているのですが、ラジペンではできなくないか~?
今回は、専用工具でカシメましたが、ハーレー用のプラグコード直径が8.5ミリ用の物でした。
通常のプラグコードは7ミリ、今回のNGKパワーケーブルは8ミリという事でピッタリではなかったので、カシメ工具側にテープを貼ってクリアランスを調整しました…
点火系トラブルは、最近増えてきているのでカシメ工具は用意しなきゃだな~
プラグコードの芯線の違いによる差はあるのかな?
画像のプラグコードは、灰色がウオタニさんので、赤いのがNGKさんの商品です
どちらも、Made in Japanとなっていますが…自分にはわからん